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エアバス・ヘリコプターズ 高速デモンストレーターRacerを公開

2017/06/21


Clean Sky 2研究プログラムの一環で開発されたプロジェクト

エアバス・ヘリコプターズは20日、パリ国際航空ショーにて、高速デモンストレーターの仕様を公開しました。これは、Clean Sky 2 欧州研究プログラムの一部として開発中のものです。Racerと呼ばれる、高速で費用対効果の高いヘリコプターは、革新的な機能を搭載し、時速400km以上の運航速度へと最適化されます。速度、コスト効率、持続可能性、ミッション・パフォーマンスにおいて最適なトレードオフを達成することを目指します。デモンストレーターの最終組立工程は2019年に開始され、翌年初飛行が予定されています。

エアバス・ヘリコプターズのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は次のように述べました。「本日、我々は高速ヘリコプターの将来に関する大胆なビジョンを発表しました。この新しいプロジェクトは、Clean Sky 2のイニシアチブを通して多数の欧州のパートナーの技能とノウハウを結集しました。シンプルで安全で立証済みの航空力学方式により、向上されたスピードと航続距離を適切なコストで実現します。これは、高速輸送ヘリコプターの新しいベンチマークとなり、2030年以降の時間的制約のあるサービスへの新たな道を開くでしょう」

Racerデモンストレーターは、安全性とコスト効率を確保するためのシンプルな構造をベースに構築されます。革新的な「ボックスウイング」と呼ばれるデザインは、航空力学を最適化したもので、クルーズモードでは揚力を生成します。また、前方飛行中に推力を生成するように設計された「プッシャー」と言われるサイドローターから地上運転中に乗客を保護します。

サイドローターとメインローターは、2つのRTM322エンジンによって駆動され、パフォーマンスと低音響シグネチャーが最適化されます。「エコモード」と呼ばれる、飛行中に1つのエンジンを電動で「スタート/ストップ」するシステムの実証試験がエンジンメーカーによって進められます。これは、燃料の節約と航続距離の向上をもたらします。Racerデモンストレーターは、軽量で運用コスト軽減のために設計されたハイブリッド金属複合製のエアフレームのメリットも享受します。また、軽量化に大きく貢献する新しい高電圧直流発電機も装備されます。

"複合"航空力学構造を実証したX3デモンストレーターの成功をもとに、伝統的なメインローターと革新的なサイドローターを組み合わせたRacerプロジェクトは、より実用的なデザインに近づきます。スピードと運航効率の向上がオペレーターと利用者に大きな付加価値をもたらし、救急医療、捜索救助、その他公共サービス及び、民間事業、旅客輸送やプライベート・社用機などの様々なミッションに対応します。

詳細につきましては、下記エアバス・ヘリコプターズ社のサイトをご参照ください。(英文)
http://www.airbus.com/newsroom/news/en/2017/06/a-clean-sheet-approach-to-airbus-racer-high-speed-demonstrator.html

本件に関する問合せ先
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社 広報担当 直江/野坂
電話:03-5775-6262/03-5775-0129