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ユーロコプター、総務省消防庁ヘリコプターに「ヘリサットシステム」を装備 世界初の実用化に成功

2013/03/27


ユーロコプタージャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ステファン・ジヌー、以下ユーロコプタージャパン)は28 日、世界初の衛星通信によるヘリコプターからの高速リアルタイム伝送技術である「ヘリサットシステム」を総務省消防庁ヘリコプターに装備、納入しました。「ヘリサットシステム」の導入により、地形による電波遮蔽が解消され、地上中継局設備無しで高速リアルタイムでの映像伝送が可能となります。これにより総務省消防庁は、日本全国どの地域における大災害発生時でも、被害状況が迅速に把握できます。運用開始は、4 月上旬を予定しています。

この度の世界初となるヘリサットシステム実用化は、システムの開発を行った三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:山西 健一郎、以下三菱電機)、機体搭載と検証及び国土交通省航空局の承認取得を担当したユーロコプタージャパン、総務省消防庁へ販売を行った西菱電機株式会社(本社:兵庫県伊丹市、代表取締役社長:西岡 伸明)が共同で行ったものです。

ヘリサットシステムは、高速回転するローター(翼)の隙間を縫って通信衛星に電波を直接発射し、通信衛星から直接、衛星地上局に映像を伝送する通信システムです。多数の地上中継局設備が不要となるため、それらの設置・運用にかかる費用が不要になります。

従来の通信システムは、ヘリコプターからの電波を一旦、地上のアンテナ設備で受けて通信衛星に中継します。このため、地上中継局設備がない場合や、送受信設備を持った車両あるいは消防隊員等が近くに行けない場合は、災害対策本部や消防庁などにリアルタイムな映像電送を行うことが出来ません。また、地形によっては電波遮蔽が起こるため、映像を伝送できない空白地帯が全国各地に存在します。

ユーロコプタージャパンのステファン ジヌー代表取締役社長は、以下のように述べました。「東日本大震災後、大規模災害時におけるヘリコプターの重要性が、ますます認識されるようになりました。総務省消防庁様は、山岳部が多く特有の地形を有する日本全域を活動範囲とし、広域災害時には全国に出動するなど、その任務は多様かつ広範囲にわたっています。このような厳しい運用条件が要求される中、ヘリサットシステムを総務省消防庁ヘリコプターへ装備、お納めし、世界で初めての実用化に成功できたことを大変誇りに思っております。また、三菱電機様と協力し、日本発の技術であるヘリサットシステムを日本の消防・防災機関や報道機関にご提案し、更には我々EADSのネットワークを通じて、世界各国に展開して行きたいと思っております」

この度ヘリサットシステムを装備した総務省消防庁ヘリコプターは、ユーロコプター製AS365N3 で、多用途向けの中型双発ヘリコプターです。用途に即した各種装備品を容易に搭載できる上、優れた高速飛行性能、クラス最大の航続性能を有し、消防・防災、警察、報道分野でご好評を頂いております。国内においては55 機のAS365 が活躍しています。また、ユーロコプター製ヘリコプターは消防分野において、川崎重工業との共同開発であるBK117 を含め、国内で約60%のマーケットシェアを保持しています。



<本件に関するお問い合わせ先>
ユーロコプタージャパン株式会社 広報担当 平野 電話:03-5414-3340 FAX:03-5414-3328